オリックス・山本由伸が2年連続受賞!沢村賞 歴代の複数回受賞者は?

オリックス・山本由伸が2年連続受賞!沢村賞 歴代の複数回受賞者は?

オリックス・バファローズの日本一で終わった2022年のプロ野球。オリックス日本一の原動力となったのは、圧倒的な成績を残した山本由伸投手です。

2021年・2022年と二年連続で最多勝、最高勝率、最多奪三振、最優秀防御率など、タイトルを総なめにした山本投手は、パ・リーグ投手初の二年連続沢村賞受賞者となりました。

そこで今回は、歴代の沢村賞複数回受賞者を紹介していきます。

沢村賞とは

沢村賞(沢村栄治賞)とは、日本のプロ野球においてそのシーズンで最も活躍した先発投手に贈られる、日本でプレーする先発投手にとっての最高栄誉です。

1947年に戦前の名投手・沢村栄治さんの栄誉と功績を称えて制定された賞で、毎年セ・パ両球団からただ一人が選出されます。また、沢村賞はあくまで「先発完投型の投手」が選考対象となっており、現在では25試合登板、10完投、15勝、200イニング以上などの厳しい選考基準が設けられています。

これらの選考基準はあくまで基準。3項目程度基準を満たせなかった投手が受賞する例は少なくありませんが、一方で該当者無しとなった年も複数あり、その年一番優れていた先発投手が無条件で得られる賞というわけでもありません。

【まとめ】沢村賞複数回受賞者たち

先発投手の最高栄誉「沢村賞」。当然一度受賞するだけでも一流選手の証明になりますが、70年以上の歴史の中で複数回受賞を果たした選手もいます。ここでは、歴代の複数回受賞者を紹介していきますよ。

1988年以前の三回受賞者

1950年にプロ野球が2リーグ制になりましたが、以降も1988年まではセ・リーグの投手だけが沢村賞の対象でした。

複数回受賞者には往年の名投手が名を連ね、中でも「フォークボールの神様」杉下茂投手(1951、1952、1954)、プロ野球史上唯一の400勝投手・金田正一投手(1956、1957、1966)、戦後唯一のシーズン防御率0点台での規定到達を達成した村山実投手(1959、1965、1966)の三投手は沢村賞に三度輝いています。

1988年以前の複数回受賞者

二度沢村賞に輝いた投手はまだまだおり、記念すべき最初の沢村賞に輝いた別所毅彦投手(1947、1955)もその一人です。

他には、巨人V9時代のエース・堀内恒夫投手(1966、1972)、堀内投手と共にV9時代の巨人を支えた高橋一三投手(1969、1973)、巨人と阪神の二球団で沢村賞を獲得した「悲劇のエース」小林繁投手(1977、1979)、優れた制球力から「精密機械」の異名を取った広島のエース・北別府学投手(1982、1986)らが名を連ねています。

1989年~2006年の複数回受賞者

斉藤雅樹

セ・パ両リーグの選手が沢村賞の対象となったのは、1989年。その年に沢村賞に輝いたのは巨人の斉藤雅樹投手でした。サイドスローのフォームで11戦連続完投、2年連続20勝など数々の伝説を打ち立てた「平成の大エース」は1989、1995、1996年と三度沢村賞に輝きました。

上原浩治

1999年には巨人の上原浩治投手がなんとルーキーでありながら投手4冠を達成、沢村賞に輝きました。上原投手は2002年にも沢村賞を受賞、後にメジャーリーグでも活躍、日米通算100勝100セーブ100ホールドという唯一無二の記録を残しています。

斉藤和巳

2003年に沢村賞を受賞したダイエーの斉藤和巳投手は、チームがソフトバンクとなってからも活躍、2006年に平成唯一となる投手五冠(勝利数、防御率、奪三振、勝率の4冠に完封数を加えた者)を達成し、沢村賞に輝きました。パ・リーグの選手で沢村賞を複数回受賞したのは斉藤投手が史上初でした。

2007年~2022年の複数回受賞者

前田健太

現在メジャーリーグで活躍する前田健太投手も広島時代の2010年・2015年に沢村賞を受賞しました。いずれの年も、沢村賞の基準となる7項目のうち完封以外の6項目をクリアする、素晴らしい成績を残して受賞しました。

田中将大

楽天・田中将大投手は2011年・2013年に受賞しています。2013年は、伝説の24勝0敗1セーブの年ですね。シーズン無敗で最多勝という日本プロ野球史上初の偉業を成し遂げた田中投手、この年の沢村賞選考会は僅か10分、満場一致で田中投手が選出されたという逸話が残っています。

菅野智之

2017年・2018年に二年連続で沢村賞を受賞したのは、巨人の菅野智之投手。2017年の受賞は平成生まれ初の沢村賞となっています。また、2018年は選考基準7項目すべてをクリアしての受賞となっています。二年連続の沢村賞受賞は、斉藤雅樹さん(1995、1996年)以来となっています。

山本由伸

そして、2021年、2022年に沢村賞を受賞したのがオリックスの山本由伸投手。沢村賞の複数回受賞者は、山本投手で15人目になるのですね。

最後に

今回は、歴代沢村賞複数回受賞者を一挙紹介しました。どこを見ても正にレジェンドだらけ。ここに新たに名を連ねることとなった山本投手の凄まじさが伝わってきます。

史上5人目の三度目の受賞、そして史上初の四度目の受賞へと、山本投手の今後の活躍にも期待したいですね!

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