ヤクルト・村上宗隆、令和初の三冠王達成なるか!?最後の達成者は?
2022年のプロ野球で大記録が達成されそうだと、話題となっています。話題の中心にいるのはヤクルトスワローズの「村神様」こと、村上宗隆選手です。試合以外ではお茶目でかわいいイメージもありますが、試合となると村神様、村上監督と言われるほど素晴らしい成績、リーダーシップをとってチームを引っ張っています。
9月10日終了時点で打率、本塁打、打点の他、出塁率、長打率、四死球数などで1位となっており、令和初の三冠王が誕生と期待されている村上選手ですが、みなさんはこれまでに三冠王を達成した選手をご存知ですか?
今回は、三冠王達成者、特に最近達成をした松中信彦選手についてご紹介していきます。
歴代の三冠王達成者は「7名」だけ
野球が日本に伝来してから、今年で150年。その間に「三冠王」を達成したのは、7名のみです。本塁打と打点は連動して上がっていきますが、打率を共に残すというのは非常に難しいのですね。
戦後初の三冠王に輝き、監督としても多くの結果を残した野村克也さんでさえも、打率が大きな壁となり、三冠王の達成には時間を要しました。その他、世界の本塁打王・王貞治さんや落合博満さんが、日本人として複数回三冠王に輝いています。
ここでは、これまでに三冠王に輝いた7選手を、当時の結果も含めて一覧で紹介します。
選手名 | 球団 | 年度 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 備考 |
中島治康 | 巨人 | 1938秋 | .361 | 10 | 38 | |
野村克也 | 南海 | 1965 | .320 | 42 | 110 | |
王 貞治 | 巨人 | 1973 | .355 | 51 | 114 | |
王 貞治 | 巨人 | 1974 | .332 | 49 | 107 | |
落合博満 | ロッテ | 1982 | .325 | 32 | 99 | |
落合博満 | ロッテ | 1985 | .367 | 52 | 146 | |
落合博満 | ロッテ | 1986 | .360 | 50 | 116 | |
ブーマー | 阪急 | 1984 | .355 | 37 | 130 | |
バース | 阪神 | 1985 | .350 | 54 | 134 | |
バース | 阪神 | 1986 | .389 | 47 | 109 | |
松中信彦 | ダイエー | 2004 | .358 | 44 | 120 | 本塁打は1位タイ |
平成唯一の三冠王!松中信彦について
松中信彦(まつなかのぶひこ)さんは、1973年12月26日生まれ、熊本県八代市出身の左投左打のスラッガーです。内外野手、DHとして活躍し、2004年に平成唯一の三冠王に輝きました。
八代一高校から新日鐵君津に進むと、1996年逆指名制度を利用し、ドラフト2位で福岡ダイエーホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)に入団します。
即戦力として入団しましたが、1年目、2年目は一軍での出場機会に恵まれず、3年目にチャンスを掴みます。
2000年には打率.312(リーグ6位)、33本塁打(リーグ3位)、106打点(リーグ2位)を記録し、ベストナイン、MVPに輝く大活躍でチームをパ・リーグに連覇に大きく貢献しました!
その年を契機にレギュラーとして活躍、2003年-2005年の3年連続、通算4回目で120打点を記録します。この記録は、プロ野球で唯一、松中さんのみが達成しており、アンタッチャブルレコードの一つと言っていい記録です。
2006年1月に開催されたWBC(ワールドベースボールクラシック)には日本代表として出場し、打率.433を記録。日本代表の世界一に大きく貢献しました。
その後は、度重なる怪我とも戦いながら、2009年に通算1,500安打、1,000打点、100死球を記録します。そして、2015年ホークスから戦力外宣告を受け、2016年に引退を発表しました。
通算成績(1997年-2015年)
- 出場試合数:1780試合
- 安打数:1767本
- 本塁打数:352本
- 打点:1168
- 四死球:975(四球:857、死球:118)
- 打率:.296
- OPS:.926(長打率:.534、出塁率:.392)
三冠王は年俸が桁違い!来季の村上宗隆 年俸は爆上がり!?
落合博満の年俸変遷
プロ野球選手として、初めて1億円プレーヤーとなった落合博満選手は、次のような年俸の推移を見せました。
- 1982年:1,600万円 *初の三冠王
- 1983年:5,400万円
- 1985年:5,940万円 *2度目の三冠王
- 1986年:9,700万円 *3度目の三冠王
- 1987年:1億3,000万円 *球界初の1億円プレーヤーに!
やはり、三冠王に輝くと年俸も大きく上がっていく傾向が見られますね。
村上宗隆も超大型契約を獲得するか!?
今シーズン、村上宗隆選手が三冠王に輝いた場合には、来季の年俸はものすごい額になるのではないかと言われています。ちなみに、村上選手の年俸推移は次の通りです。
- 2018年:700万円
- 2019年:800万円 *新人王獲得
- 2020年:4,500万円
- 2021年:1億円 *本塁打王獲得
- 2022年:2億2,000万円
この結果から「10年100億円」という、夢のような話が単なる夢物語では終わらなさそうです。
ダイエー(現・ソフトバンクホークス)で平成唯一の三冠王に輝いた松中信彦選手は、それから2年後に2006~2012年までの7年最大45億円の超大型契約を交わしています。
現在、日本球界での年俸の最高額は田中将大選手の9億円ですので、もしかしたら23歳の村上宗隆選手が史上最高額を記録するかもしれませんね!つば九郎のやっかみの声が聞こえそうです(笑)
最後に
村上宗隆選手は、今年18年ぶり、令和初の三冠王に輝くのがほぼ間違いなしの状況となっています。チームも連覇に向けてひた走っていますし、今年の契約更新では、村上宗隆 年俸がいくらになるのか、それも楽しみですね。
プロ野球もシーズンが佳境に入ってきており、セ・リーグはCS争いが、パ・リーグは優勝争いが激化しています。村上選手の三冠王も含めて最後まで目が離せないシーズン、最後まで楽しみましょう!