中央競馬のクラシックレースとは?牡馬と牝馬歴代の3冠馬もご紹介
競馬にはクラシックレースという伝統的なレースがあるのをご存知でしょうか。その伝統あるクラシックレースは日本の中央競馬にも存在し、そこで勝つことはホースマンの夢、目標、そしてとても名誉あることとなっています。
そこで今回は、日本の中央競馬のクラシックレースについて、またそのレースを制し3冠馬となった輝かしい競走馬を紹介していきます。
JRA(日本中央競馬会)のクラシックレースとは?3冠レースは?
競馬界の伝統的なクラシックレースとは、どのようなレースなのでしょうか。また、どちらのレース勝つと3冠馬になれるのかを紹介していきます。
JRA(日本中央競馬会)のクラシックレースとは
JRAのクラシックレースとは、桜花賞・皐月賞・優駿牝馬(オークス)・東京優駿(日本ダービー)・菊花賞の5レースのことを指します。クラシックレースは古くからある伝統的なレースのことを指し、日本ではイギリスのクラシックレースから派生して使われるようになりました。3歳馬を対象とした三冠レースのことをクラシックレースと呼びます。
牡馬の3冠レース
JRAの牡馬3冠レースは、皐月賞・日本ダービー・菊花賞の3レースを指します。いずれのレースも3歳限定であるため、競走馬にとっては1度しかチャンスはなく、各レースでの勝利や3冠馬になることは非常に名誉あることとなっています。
また、皐月賞は芝2000m、日本ダービーは芝2400m、菊花賞は芝3000mと異なり、スピードやスタミナ、芝の適性など総合的に強い競争能力が必要です。
牝馬の3冠レース
JRAの牝馬3冠レースは、桜花賞・オークス・秋華賞の3レースを指します。牡馬3冠レース同様に3歳限定で、牝馬のみのレースです。1995年までは、牝馬3冠レースにエリザベス女王杯も含まれていましたが、イギリスのクラシックレースなかに、相当する該当レースがないとされ、1996年以降は秋華賞に置き換えられました。そして、桜花賞は芝1600m、オークスは芝2400m、秋華賞は芝2000mと牝馬3冠も総合的な競争能力が求められます。
牡馬・牝馬の歴代3冠馬を紹介
出走機会も限られている3冠レースですが、そのレースに見事勝ち、3冠馬の称号を獲得した競走馬をご紹介します。
歴代の牡馬3冠馬
歴代に牡馬3冠を達成した競走馬は8頭います。
| 年度 | 馬名 | 主戦騎手 | 
| 1941 | セントライト | 小西喜蔵 | 
| 1964 | シンザン | 栗田勝 | 
| 1983 | ミスターシービー | 吉永正人 | 
| 1984 | シンボリルドルフ | 岡部幸雄 | 
| 1994 | ナリタブライアン | 南井克己 | 
| 2005 | ディープインパクト | 武豊 | 
| 2011 | オルフェーヴル | 池添謙一 | 
| 2020 | コントレイル | 福永祐一 | 
2005年のディープインパクトは、シンボリルドルフ以来の無敗の3冠馬となり、競馬ファン以外にも知られる有名馬です。また、コントレイルの父でもあり種牡馬としても活躍しました。
歴代の牝馬3冠馬
歴代に牝馬3冠を達成した競走馬は7頭います。
| 年度 | 馬名 | 主戦騎手 | 
| 1986 | メジロラモーヌ | 河内洋 | 
| 2003 | スティルインラブ | 幸英明 | 
| 2010 | アパパネ | 蛯名正義 | 
| 2012 | ジェンティルドンナ | 岩田康誠 | 
| 2018 | アーモンドアイ | C.ルメール | 
| 2020 | デアリングタクト | 松山弘平 | 
| 2023 | リバティアイランド | 川田将雅 | 
2018年のアーモンドアイは牝馬3冠達成後も活躍し、史上最多の芝G1レース9勝という記録も達成しています。
まとめ
今回は、日本の中央競馬のクラシックレースとはどのレースを指すのか。そして、クラシックレースに見事勝利し、3冠馬に輝いた競走馬をご紹介しました。クラシックレースは3歳限定ということで、競走馬にとって一生に一度しかチャンスはなく、そんなレースに勝つためには実力はもちろん運も持ち合わせていないと勝つことはできません。競馬ファンをたくさん魅了してくれる3冠馬がこれからも現れることを期待して、競馬を楽しんでみてはいかがでしょうか。

