まさかの指名漏れも!プロ野球ドラフト会議2022【総まとめ】
オリックスバファローズが日本一に輝き、プロ野球も2022年シーズンが終了しました。
今年も引退や戦力外によってプロ野球界を去る選手がいる一方で、ドラフト会議にて指名を受け、来シーズンからプロの世界に飛び込む選手も多くいます。
そこで今回は、ドラフト2022の結果を総まとめとしてご紹介していきます!
ドラフト会議 2022年の指名選手(パ・リーグ)
まずは、今年日本一に輝いたオリックスが所属するパ・リーグから紹介していきます!
オリックスバファローズ
日本一に輝いたオリックスは、高校生3名、大学・社会人から2名とバランスよく指名しました。
現在レギュラーの選手もまだまだ若く、その選手たちが活躍しているうちに次世代の育成をしつつ、戦力として計算できる投手、吉田正尚選手が抜ける可能性のある外野手を1名ずつ指名しています。
指名順位 | 氏名 | ポジション | 所属 |
1位 | 曽谷 龍平 | 投手 | 白鴎大学 |
2位 | 内藤 鵬 | 内野手 | 日本航空高石川高校 |
3位 | 齋藤 響介 | 投手 | 盛岡中央高校(岩手) |
4位 | 杉澤 龍 | 外野手 | 東北福祉大学 |
5位 | 日髙 暖己 | 投手 | 富島高校(宮崎) |
育成1位 | 西濱 勇星 | 投手 | 群馬ダイヤモンドペガサス |
育成2位 | 才木 海翔 | 投手 | 大阪経済大学 |
育成3位 | 入山海斗 | 投手 | 東北福祉大学 |
育成4位 | 茶野 篤政 | 外野手 | 徳島インディゴソックス |
育成5位 | 村上 喬一朗 | 捕手 | 法政大学 |
福岡ソフトバンクホークス
遊撃手のレギュラー・今宮健太選手も来年で32歳ということもあり、次世代の遊撃手が補強ポイントの1つとなっていたソフトバンクは、素材としてピカイチの愛知・誉高校のイヒネ選手をドラフト1位で指名しました。来
シーズンから4軍を設置する方針のソフトバンクは、育成ドラフトで14名と大量に指名をしているのも特徴です。
指名順位 | 氏名 | ポジション | 所属 |
1位 | イヒネ イツア | 内野手 | 誉高校(愛知) |
2位 | 大津 亮介 | 投手 | 日本製鉄鹿島 |
3位 | 甲斐 生海 | 外野手 | 東北福祉大学 |
4位 | 大野 稼頭央 | 投手 | 大島高校(鹿児島) |
5位 | 松本 晴 | 投手 | 亜細亜大学 |
6位 | 吉田 賢吾 | 捕手 | 桐蔭横浜大学 |
育成1位 | 赤羽 蓮 | 投手 | 霞ヶ浦高校(茨城) |
育成2位 | 山下 恭吾 | 内野手 | 福岡大学附属大濠高校 |
育成3位 | 木村 光 | 投手 | 仏教大学 |
育成4位 | 内野 海斗 | 投手 | 武田高校(広島) |
育成5位 | 岡植 純平 | 投手 | 飾磨工業高校(兵庫) |
育成6位 | 佐々木 明都 | 投手 | 学校法人松韻学園福島高校(福島) |
育成7位 | 水口 創太 | 投手 | 京都大学 |
育成8位 | 宮 﨑颯 | 投手 | 東京農業大学 |
育成9位 | 重松 凱人 | 外野手 | 亜細亜大学 |
育成10位 | 前田 純 | 投手 | 日本文理大学 |
育成11位 | 佐藤 航太 | 内野手 | 八戸学院光星高校(青森) |
育成12位 | 飛田 悠成 | 内野手 | 金沢高校(石川) |
育成13位 | 西尾 歩真 | 内野手 | 中京学院大学 |
育成14位 | 盛島 稜大 | 捕手 | 興南高校(沖縄) |
埼玉西武ライオンズ
来シーズンから、チームのレジェンド・松井稼頭央監督がチームを指揮することとなった西武。即戦力として高校時代から注目を集める蛭間選手を1位で、甲子園を沸かせた近江高校の山田投手をドラフト5位で獲得しました。
山田投手以外にも高校生が多く、選手の育成にも定評がある西武でどれほど力をつけられるかが期待されます。
指名順位 | 氏名 | ポジション | 所属 |
1位 | 蛭間 拓哉 | 外野手 | 早稲田大学 |
2位 | 古川 雄大 | 外野手 | 佐伯鶴城高校(大分) |
3位 | 野田 海人 | 捕手 | 九州国際大学付属高校(福岡) |
4位 | 青山 美夏人 | 投手 | 亜細亜大学 |
5位 | 山田 陽翔 | 投手 | 近江高校(滋賀) |
6位 | 児玉 亮涼 | 内野手 | 大阪ガス |
育成1位 | 野村 和輝 | 投手 | 石川ミリオンスターズ |
育成2位 | 日隈 モンテル | 外野手 | 徳島インディゴソックス |
育成3位 | 三浦 大輝 | 投手 | 中京大学 |
育成4位 | 是澤 涼輔 | 捕手 | 法政大学 |
東北楽天ゴールデンイーグルス
2022年シーズンはロケットスタートを決めながら、徐々に失速をした楽天。先発投手陣の高齢化が課題となっており、支配下での指名選手6名のうち実に5名が投手という目的が明確なドラフトとなりました。
ドラフト6位の林投手は、2018年夏の甲子園で金足農業高校に逆転サヨナラ2ランスクイズを決められたことでも話題となりました。西濃運輸で力をつけてのプロ入りということで、6位指名ですが1年目からの活躍も期待されます!
指名順位 | 氏名 | ポジション | 所属 |
1位 | 荘司 康誠 | 投手 | 立教大学 |
2位 | 小孫 竜二 | 投手 | 鷺宮製作所 |
3位 | 渡辺 翔太 | 投手 | 九州産業大学 |
4位 | 伊藤 茉央 | 投手 | 東京農業大学北海道オホーツク |
5位 | 平良 竜哉 | 内野手 | NTT西日本 |
6位 | 林 優樹 | 投手 | 西濃運輸 |
育成1位 | 辰見 鴻之介 | 内野手 | 西南学院大学 |
育成2位 | 古賀 康誠 | 投手 | 下関国際高校(山口) |
育成3位 | 竹下 瑛広 | 投手 | 函館大学 |
育成4位 | 永田 颯太郎 | 内野手 | 国立台湾体育運動大学 |
千葉ロッテマリーンズ
井口監督が勇退し、吉井理人監督が就任したロッテが5位からの巻き返しを期しています。
若手投手陣が手薄ということもあり、投手を手厚く指名しています。内野手も年齢層が上がってきているため、高校生・大学生を指名して育成する方針も見られます。
指名順位 | 氏名 | ポジション | 所属 |
1位 | 菊地 吏玖 | 投手 | 専修大学 |
2位 | 友杉 篤輝 | 内野手 | 天理大学 |
3位 | 田中 晴也 | 内野手 | 日本文理高校(新潟) |
4位 | 髙野 脩汰 | 投手 | 日本通運 |
5位 | 金田 優太 | 内野手 | 浦和学院高校(埼玉) |
育成1位 | 吉川 悠斗 | 投手 | 浦和麗明高校(埼玉) |
育成2位 | 白濱 快起 | 投手 | 飯塚高校(福岡) |
育成3位 | 勝又 琉偉 | 内野手 | 富士宮東高校(静岡) |
育成4位 | 黒川 凱星 | 内野手 | 学校法人石川高校 |
※1巡目: 荘司康誠投手で東北楽天と重複、抽選で外れる
北海道日本ハムファイターズ
新庄剛志監督が「本気で優勝を狙いにいく」と公言している2年目に向けて、戦力として指名した選手たちを紹介します。
サプライズは、ドラフト3位の加藤選手です。NPBを経由せず、MLBに挑戦していたためドラフト指名での入団となりました。俊足巧打のユーティリティープレーヤーで、セカンドでの出場が噂されています。
指名順位 | 氏名 | ポジション | 所属 |
1位 | 矢澤 宏太 | 投手/外野手 | 日本体育大学 |
2位 | 金村 尚真 | 投手 | 富士大学 |
3位 | 加藤 豪将 | 内野手 | ニューヨーク・メッツ |
4位 | 安西 叶翔 | 投手 | 常葉大学附属菊川高校(静岡) |
5位 | 奈良間 大己 | 内野手 | 立正大学 |
6位 | 宮内 春輝 | 投手 | 日本製紙石巻 |
育成1位 | 藤田 大清 | 外野手 | 花咲徳栄高校(埼玉) |
育成2位 | 中山 晶量 | 投手 | 徳島インディゴソックス |
育成3位 | 山口 アタル | 外野手 | テキサス大学タイラー校 |
育成4位 | 山本 晃大 | 投手 | 信濃グランセローズ |
ドラフト会議 2022年の指名選手(セ・リーグ)
続いては、セ・リーグ6球団の指名選手をまとめていきます。
東京ヤクルトスワローズ
圧倒的な力を見せてセ・リーグ連覇を果たしたヤクルトは、即戦力の投手・野手と高校生2名というバランスの取れたドラフトです。
村上宗隆選手などの主力選手が20代前半〜30歳が中心で、内山選手など若手選手も成長してきているため長い目で成長も待つことができるのもヤクルトの強さなのでしょう。
指名順位 | 氏名 | ポジション | 出身 |
1位 | 吉村 貢司郎 | 投手 | 東芝 |
2位 | 西村 瑠伊斗 | 外野手 | 京都外大西高校 |
3位 | 澤井 廉 | 外野手 | 中京大学 |
4位 | 坂本 拓己 | 投手 | 知内高校(北海道) |
5位 | 北村 恵吾 | 内野手 | 中央大学 |
育成1位 | 橋本 星哉 | 捕手 | 中央学院大学 |
横浜DeNAベイスターズ
シーズン終盤、怒涛の追い上げを見せたベイスターズは、高校生ナンバーワン捕手の大坂桐蔭高校・松尾選手をドラフト1位で獲得しました。嶺井捕手がFAでの移籍も噂されており、1年目からいきなりスタメンで出場、ということもありそうです!
指名順位 | 氏名 | ポジション | 出身 |
1位 | 松尾 汐恩 | 捕手 | 大阪桐蔭高校 |
2位 | 吉野 光樹 | 投手 | トヨタ自動車 |
3位 | 林 琢真 | 内野手 | 駒澤大学 |
4位 | 森下 瑠大 | 投手 | 京都国際高校 |
5位 | 橋本 達弥 | 投手 | 慶應義塾大学 |
育成1位 | 上甲 凌大 | 捕手 | 愛媛マンダリンパイレーツ |
育成2位 | 鈴木 蓮 | 内野手 | 滋賀学園高校 |
育成3位 | 今野 瑠斗 | 投手 | 東京都市大学塩尻高校(長野) |
育成4位 | 渡辺 明貴 | 投手 | 茨城アストロプラネッツ |
育成5位 | 草野 陽斗 | 投手 | 東日本国際大学附属昌平高校(福島) |
阪神タイガース
岡田監督が15年ぶりに監督復帰をした阪神は、中央大学のスラッガー森下選手を獲得し、6位には遊撃手のレギュラー・中野選手の後輩にあたる富田選手を即戦力で獲得しました。その他は高校生を指名し、育成に舵を切ったことがメッセージとして強く感じられるドラフトとなりました。
指名順位 | 氏名 | ポジション | 出身 |
1位 | 森下 翔太 | 外野手 | 中央大学 |
2位 | 門別 啓人 | 投手 | 東海大学付属札幌高 |
3位 | 井坪 陽生 | 外野手 | 関東第一高校(東京) |
4位 | 茨木 秀俊 | 投手 | 帝京長岡高校(新潟) |
5位 | 戸井 零士 | 内野手 | 天理高校(奈良) |
6位 | 富田 蓮 | 投手 | 三菱自動車岡崎 |
育成1位 | 野口 恭佑 | 外野手 | 九州産業大学 |
※1巡目: 浅野翔吾外野手で巨人と重複、抽選で外れる
読売ジャイアンツ
5年ぶりにBクラスに終わった巨人は、野手のレギュラーの高齢化が12球団で1番深刻であり、若手即戦力選手が必要です。
高卒ながら1年目から活躍が期待できる高松商業・浅野選手を抽選で引き当て、ドラフト2位で慶應大学のスラッガー萩尾選手、4位に不動の遊撃手・坂本選手のバックアップとして創価大学の門脇選手を獲得しました。
指名順位 | 氏名 | ポジション | 出身 |
1位 | 浅野 翔吾 | 外野手 | 高松商業高校(香川) |
2位 | 萩尾 匡也 | 外野手 | 慶應義塾大学 |
3位 | 田中 千晴 | 投手 | 國學院大學 |
4位 | 門脇 誠 | 内野手 | 創価大学 |
5位 | 船迫 大雅 | 投手 | 西濃運輸 |
育成1位 | 松井 颯 | 投手 | 明星大学 |
育成2位 | 田村 朋輝 | 投手 | 酒田南高校(山形) |
育成3位 | 吉村 優聖歩 | 投手 | 明徳義塾高校(高知) |
育成4位 | 中田 歩夢 | 内野手 | 東奥義塾高校(青森) |
育成5位 | 相澤 白虎 | 内野手 | 桐蔭学園高校(神奈川) |
育成6位 | 三塚 琉生 | 外野手 | 桐生第一高校(群馬) |
育成7位 | 大城 元 | 外野手 | 未来沖縄高校 |
育成8位 | 北村 流音 | 投手 | 桐生第一高校(群馬) |
育成9位 | 森本 哲星 | 投手 | 市立船橋高校(千葉) |
広島東洋カープ
主砲の鈴木誠也選手がMLBへ移籍した穴が大きく、5位に終わった広島。例年、独自の指名が多く、その選手たちを大切に育てて球界を代表する選手にしてきています。
今年も上位で将来有望な高校生を獲得し、社会人から即戦力投手を補強するという他球団とは一線を画した指名となりました。
指名順位 | 氏名 | ポジション | 出身 |
1位 | 斉藤 優汰 | 投手 | 苫小牧中央高校(北海道) |
2位 | 内田 湘大 | 内野手 | 利根商業高校(群馬) |
3位 | 益田 武尚 | 投手 | 東京ガス |
4位 | 清水 叶人 | 捕手 | 高崎健康福祉大学高崎高校(群馬) |
5位 | 河野 佳 | 投手 | 大阪ガス |
6位 | 長谷部 銀次 | 投手 | トヨタ自動車 |
7位 | 久保 修 | 外野手 | 大阪観光大学 |
育成1位 | 名原 典彦 | 外野手 | 青森大学 |
育成2位 | 中村 貴浩 | 外野手 | 九州産業大学 |
育成3位 | 辻 大雅 | 投手 | 二松学舎大学附属高校(東京) |
中日ドラゴンズ
セ・リーグの最下位に沈んだ中日は、沖縄の大学生としては史上初めてとなる仲地投手を1位指名しました。解説者の方からの評価も高く、期待がかかります。
今シーズンは20歳の岡林選手がブレイクしましたが、期待された石川選手、鵜飼選手は怪我で離脱。遊撃手の2年目・土田選手が終盤は出場機会を多く得ましたが、レギュラーとまでは言えなかったのか、内野手を多く指名しました。
指名順位 | 氏名 | ポジション | 出身 |
1位 | 仲地 礼亜 | 投手 | 沖縄大学 |
2位 | 村松 開人 | 内野手 | 明治大学 |
3位 | 森山 暁生 | 投手 | 阿南光高校(徳島) |
4位 | 山浅 龍之介 | 捕手 | 聖光学院高校(福島) |
5位 | 濱 将乃介 | 内野手 | 福井ネクサスエレファンツ |
6位 | 田中 幹也 | 内野手 | 亜細亜大学 |
7位 | 福永 裕基 | 内野手 | 日本新薬 |
1位 | 松山 晋也 | 投手 | 八戸学院大学 |
2位 | 野中 天翔 | 投手 | ノースアジア大学明桜高校(秋田) |
3位 | 樋口 正修 | 内野手 | 埼玉武蔵ヒートベアーズ |
指名漏れをした有力選手一覧
ここからは、ドラフト指名が有力視されていながら、指名漏れとなった選手たちをまとめて紹介していきます。
高校生
- 川原嗣貴投手(大阪桐蔭)
- 海老根優大外野手(大阪桐蔭)
- 米田天翼投手(市立和歌山)
- 黒田義信外野手(九州国際大付属)
- 村上慶太内野手(九州学院)
高校生は、甲子園やU-18の国際試合で活躍した選手たちの指名漏れが目立ちました。
特に、大阪桐蔭高校の川原投手は指名確実という報道がされていましたので、まさかの指名漏れとなりました。
大学生
- 山田健太内野手(立教大学)
- 中川卓也内野手(早稲田大学)
- 斉藤大輝内野手(法政大学)
- 増居翔太投手(慶應大学)
- 野口泰司捕手(名城大学)
- 谷井一郎投手(明星大学)
中日の根尾昂投手、ロッテの藤原恭太外野手らと春夏連覇を成し遂げた、立教大学・山田選手、早稲田大学・中川選手がまさかの指名漏れでした。山田選手はドラフト1位候補として報道されていたため、まさかの展開となりました。社会人で力をつけて、2年後にドラフト1位で指名を勝ち取って欲しいですね!
社会人
- 関根智輝投手(ENEOS)
- 加藤三範投手(ENEOS)
- 臼井浩投手(東京ガス)
- 中山遥斗内野手(三菱重工East)
社会人でも最速150キロ投手は多くなってきており、その中でも完成度の高い関根選手は指名確実と新聞各紙で予想されていました。まさか指名漏れをするとは、という結果ですね。
まとめ
支配下で126名、育成で96名がプロの門を叩いた、2022年のドラフト会議。ドラフト上位候補として期待されていながら、残念ながら指名漏れをしてしまった選手たちも再び力をつけて上位指名を期待したいところです。
どこの球団がドラフト成功だったのか、2・3年後を楽しみにしましょう!