ベストナイン 2022の中から2023年シーズンも注目したい3人の選手たち
2023年も年が明けて、1ヶ月が経過しようとしています。多くのプロ野球選手が自主練習を公開し、新人選手たちの入寮もあり、2月1日のキャンプインもいよいよ間近、という状況になってきました。今年はWBCもあり、選出された選手たちは急ピッチで仕上げていくことになります。
WBCに選出された選手たちにも注目ですが、ここでは惜しくも選出外となった選手3名にフォーカスを当てて紹介していきます。
2022年ベストナインに選ばれた選手たち
まずは、2022年にベストナインに選出された選手をご紹介します。2022年は8名の選手が初選出となっています。
セ・リーグ
セ・リーグでベストナイン2022に選出された選手たちは、以下の通りです。2021年も好成績を残していた阪神の青柳投手が悲願の初選出、高卒3年目の外野手ではイチローさん以来の受賞となった中日の岡林選手は今季もチーム・球界の顔として活躍が期待されます。
位置 | 選 手 | チーム | 年齢 | 受賞回数 | 成 績 | |
投 手 | 青柳 晃洋 | 阪 神 | 28 | 初 | 13勝4敗 | 防御率2.05 |
捕 手 | 中村 悠平 | ヤクルト | 32 | 2年連続3度目 | 打率.263 | 5本塁打 |
一塁手 | オスナ | ヤクルト | 29 | 初 | 打率.272 | 20本塁打 |
二塁手 | 牧 秀悟 | DeNA | 24 | 初 | 打率.291 | 24本塁打 |
三塁手 | 村上 宗隆 | ヤクルト | 22 | 2年連続2度目 | 打率.318 | 56本塁打 |
遊撃手 | 中野 拓夢 | 阪 神 | 26 | 初 | 打率.276 | 23盗塁 |
外野手 | 近本 光司 | 阪 神 | 28 | 2年連続2度目 | 打率.293 | 30盗塁 |
佐野 恵太 | DeNA | 27 | 2年ぶり2度目 | 打率.306 | 22本塁打 | |
岡林 勇希 | 中 日 | 20 | 初 | 打率.291 | 24盗塁 |
パ・リーグ
オリックス・山本投手が投手がベストナインを含めて投手7冠に輝き、ソフトバンク・今宮選手が5年ぶりの選手など、これまで好成績を残していた選手が2022年もしっかり結果を残したような形です。その中でも日本ハム・松本選手が右打者としては球団初の首位打者に輝くなど活躍を見せ、初受賞となりました。
位置 | 選 手 | チーム | 年齢 | 受賞回数 | 成 績 | |
投 手 | 山本 由伸 | オリックス | 24 | 2年連続2度目 | 15勝5敗 | 防御率1.68 |
捕 手 | 甲斐 拓也 | ソフトバンク | 30 | 2年ぶり3度目 | 打率.180 | 1本塁打 |
一塁手 | 山川 穂高 | 西 武 | 31 | 3年ぶり3度目 | 打率.266 | 41本塁打 |
二塁手 | 浅村 栄斗 | 楽 天 | 32 | 2年ぶり6度目 | 打率.252 | 27本塁打 |
三塁手 | 宗 佑磨 | オリックス | 26 | 2年連続2度目 | 打率.271 | 5本塁打 |
遊撃手 | 今宮 健太 | ソフトバンク | 31 | 5年ぶり3度目 | 打率.296 | 7本塁打 |
外野手 | 松本 剛 | 日本ハム | 29 | 初 | 打率.347 | 21盗塁 |
柳田 悠岐 | ソフトバンク | 34 | 3年連続7度目 | 打率.275 | 24本塁打 | |
島内 宏明 | 楽 天 | 31 | 初 | 打率.298 | 14本塁打 | |
指名打者 | 吉田 正尚 | オリックス | 29 | 初 | 打率.335 | 21本塁打 |
2023年の活躍が期待される3選手
見事ベストナイン2022に選出されましたが、惜しくもWBCには選出されなかった選手の中から2023年シーズンの活躍が期待される選手を順番に紹介していきます。
①青柳 晃洋(阪神タイガース)
2023年シーズンで活躍が期待される選手の1人目が、阪神タイガースの青柳晃洋選手です。
青柳選手は2021年シーズンも13勝6敗、防御率2.48と好成績を残していましたが、中日・柳投手にベストナインは譲っており、2022年リベンジでの受賞となりました。NPB史上初の2年連続最多勝・最高勝率の同時獲得者でもあります。
投球時に右腕を地面と水平よりも下から出す変則サイドスローから繰り出す最速148km/hのストレートと、ツーシーム、スライダー、シュート、チェンジアップ、カーブなど多彩な変化球を投げ、ゴロによるアウトが多いグラウンドボールピッチャーです。
②岡林 勇希(中日ドラゴンズ)
2023年シーズンで活躍が期待される選手の2人目が、中日ドラゴンズの岡林勇希選手です。
高卒3年目の2022年シーズンに才能が開花し、チーム最多の142試合に出場を果たします。161安打を記録し最多安打のタイトルを獲得し、NPBにおける、21世紀生まれ初の打撃タイトル獲得者となりました。さらに両リーグトップとなる10本の三塁打、リーグ2位タイとなる24盗塁を記録しました。守備では、7補殺(リーグ1位)を記録したほか、右翼手としてUZR21.3(リーグ1位)を記録し、ゴールデングラブ賞を受賞しました。
③宗 佑磨(オリックス・バファローズ)
2023年シーズンで活躍が期待される選手の3人目が、オリックス・バファローズの宗佑磨洋選手です。
ギニア人の父と日本人の母の間に生まれた宗選手は2021年シーズンの途中からは「2番・三塁手」に定着し、2022年シーズンも三塁手として活躍、オールスターゲームには選手間投票で初選出されました。日本人離れしたバネとここぞの集中力でチームのリーグ連覇、日本一に大きく貢献しました。
最後に
今回は、ベストナイン2022の受賞者とその中から2023年さらなる活躍が期待される3選手についてまとめてきました。
2022年シーズンセ・リーグ最下位に沈んだ中日ですが、岡林選手をはじめとした若手選手が台頭してきており、2023年シーズンが楽しみです。是非、岡林選手がその先頭に立って、チームを牽引していってもらいたいですね。
青柳選手も宗選手もすでにチームには欠かせない存在なので、それぞれが力を発揮してリーグ優勝、日本一にチームを導いていってもらいましょう!